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中学受験 日程の組み方は重要です

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中学受験において勉強や偏差値が大事なのは当然ですが、意外なところで重要なのが「日程」です。
近年中学入試は毎年のように変化があり、そのなかには「午後入試」などの日程に関わるものも含まれています。
ここでは日程の重要性と正しい組み方について述べていきます。

▼目次

日程の重要性

中学受験の日程とは

中学受験は大学受験などと違って都道府県ごとに入試の解禁日が決められています。
つまり同じ都道府県の中学の入試を好きなだけ受けるということはできないのです。

かと言うものの、「1校」しか受けることができない、というわけではありません。
A日程、B日程、C日程のように複数回入試を行う学校もありますし、一般的なのは「他の都道府県の入試を受ける」ということです。

例えば本命の中学が東京にあるのであれば、埼玉や千葉などを、本命の中学が大阪なのであれば奈良や和歌山の中学を受けるのです。
これは「受験の練習」という意味合いと「併願」という意味合いがあります。

まずは近隣の都道府県の入試解禁日をすべて調べていきましょう。
日程が違えば受けられるといっても「どちらが先にあるか」ではまったく意味合いが変わってくるからです。

中学受験の受験校の選び方

まずは第一志望校を決定していきます。
一般的には小学6年生の夏ごろの学力に適している、もしくは少しレベルが高いところが志望校となります。
この時点で合格の見込みが十分に立っているような学校を第一志望校に設定すると勉強意欲が高まりません。

第二志望は自分のレベルに適していることと、「第一志望校と日程が被らない学校」であることが重要となります。
例えば東京都内では毎年2/1が入試解禁日となっています。人気校はその日に入試が集中しますので、同じ日程のところは選べません。

その場合2/2にあるB日程を受験したり、2/1に午後入試があるところを選んで受けたりする必要があります。
違う都道府県を受ける場合もありますが、本気でそこに3年間通えるのか、通学時間は許容範囲内かをよく考えるようにしましょう。
通えないと判断した場合は純粋に「受験練習校」ということになります。

日程をしっかり組んでいないと起こる失敗とは

多額の無駄なお金が発生する

もっとも起こりうる失敗がこれです。
入試は合格が発表されると「いつまでに入学金を納付しないと合格が無効となる」という納付期限があります。

失敗例としては、第一志望校をA、第二志望校をBとした場合に
Aの入試が2/3 合格発表が2/4
Bの入試が2/1 合格発表が2/3で納付期限も同日だった場合です。

この場合、Bの合格がわかるのがAの合格発表前です。
しかし2/3に入学金を納付しないとBの合格は取り消されてしまいます。
もし納付しないまま2/4を迎えて、Aの入試が不合格だった場合はAにもBにも通えないということになります。

それを防ぐためには2/3にBに入学金を納付しなければいけません。
しかし2/4にAの合格が判明して、できればAに進学したいとなるとAにも入学金を納付しなければいけないということになります。
この場合、進学しなくてもBに支払った入学金は返金されません。
つまり数十万円という無駄なお金を支払ったことになるのです。

これは「入試日」「合格発表日」「合格手続き日」の管理をしっかりとしていなかったことが原因で起こったことです。
もちろんお金に余裕があって、余分に入学金をどれだけ支払っても構わないという家庭なら問題ないでしょうが、やはり大金ですので、できれば無駄にはしたくないところです。

ただし首都圏や近畿圏で「受験練習校」として受験されることが多い学校では入学手続き期間が長めにとられていることが多く日程には余裕があります。
問題が起こりやすいのは同じ都道府県内で日程が近い学校の入試だと言えます。

子どもの体力や精神力に大きな負担をかける

勉強をするのはもちろん子どもですが、こういった日程管理やスケジュール管理はできるだけ保護者がミスなく行うのが普通です。
日程管理まで子どもが行うには負担が大きすぎるからです。

また、日程が被っていないからといって必要以上に入試を詰め込むのはいけません。
首都圏などでは東京や神奈川の入試を2/1の午前と午後、2/2の午前と午後、2/3と集中的に複数受けることは可能です。

しかし入試は子供達にとってはまさに正念場です。
全身全霊をかたむけて受験をするために体力も精神力もすり減らします。
まして途中で受験校の移動などもあると、かなりの負担をかけることになります。

模試などで慣れていてこういった動きを平気でこなす子どもも居ますが、なかには疲れ果てて本来の力を出し切れなくなる子どももいます。
第一志望校をそんな状態で受けることは絶対に避けなければいけません。
子どもがどれくらいの無理ができるかを見極めて保護者がスケジュールを組んであげるのが良いでしょう。

まとめ

中学入試の日程をしっかりと管理することは、子どもが入試で力を出し切るためにも、余分な出費を増やさないためにも必要なことです。
日程を正しく調べて、無理無駄のない日程を組んでいきましょう。