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内申書の算出法について

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一般的には内申書と呼ばれるこれは正式には「調査書」と呼ばれるもので、受験生や就職予定生には必ず必要になるものです。

もちろん非常に重要な書類なのですが、実際にどのようなものなのか知らない受験生も多くいます。

ここでは調査書とは何なのか、そこでの点数はどのように算出されるのかについて述べていきたいと思います。

▼目次

1. 調査書とは

簡単に言えばその生徒の履歴書のようなものです。

学習した科目の単位認定や評定、出席状況、学校生活に関する担任の所見、特別活動や免許、資格、表彰歴などが記載されており、入学するに当たって重要な参考資料となります。

基本的には1校受験するたびに1通が必要となります。

そのため大学などを複数校受験する場合はその数だけ調査書が必要になることになります。

在学中であればほとんどの高校で無料で発行されます。

担任に報告して発行してもらいますが、卒業生の場合は数百円~千円程度の手数料がかかる場合があります。

その際は事務局が窓口になります。そして「調査書在中」と書かれた封筒に入れて渡されます。

なぜ受験にあたって必要なのかは「修得単位数の確認」と「出席日数の確認」のためです。高校卒業にあたっては必要合計単位数と必修科目があります。それらの単位が修得されているかどうかを確認されるのです。

また、出席日数も同様です。調査書が必要になるのは主に「推薦入試」の時と言われています。

「指定校推薦」や「公募制推薦」の受験の際には「評定平均が4.0以上であること」というような条件が付けられている場合があります。

その際は条件を満たしていない場合は応募することができません。

また、こういった推薦入試の際には学校での特別活動や欠席日数などを見られる場合もありますので、重要になることは間違いありません。

一般入試の際にはボーダーゾーンにかかった場合、調査書の評定などが優秀な生徒が合格になります。

それだけの重要書類ですので、「中身が気になるから見た」場合、つまり封筒を開けてしまった場合は「無効」になります。その調査書は使用することができません。

また、宛先を明確にされますので「余分にもらっておこう」ということはできません。

基本的には使用する分だけしか発行はしてもらえません。

2. 評定の算出方法

これもよく勘違いされるのですが、受験生なので「高校三年生の評定」が重要だと考える学生がいます。

しかしこれは大きな間違いです。

評定は「一年生~三年生までの評定の平均」で出されます。

三年生では公募制推薦などの推薦入試では一学期まで、一般入試などでは二学期までの成績が含まれます。

そのために高校三年生から頑張って成績をあげても一年生や二年生のときの評定が悪ければ平均は悪いということになります。

もし進学などに評定を必要とするのであれば一年生のときから良い評定を取っておく必要がある、ということになります。

そして推薦入試などで基準とされる○○以上、というのは全教科の平均ということになります。

そのためにすべての科目で良い評定をつけているとかなり有利になります。

また、推薦入試などでも理数系の学部や国際学部などで「ただし英語は4.0以上のこと」のように科目でも最低条件が出される場合があります。

出願するにはこの条件も満たしておかなければいけません。

また、理数系の学部で「生物」や「数学Ⅲ」の単位を取得していること、のような条件が出される場合もあります。

この場合、文系のコースなどに在籍していると授業がない場合もありますので出願することができません。

もしこういった学部に進学するつもりであるならば、それを考えてコース選択をする必要があります。

3. 調査書の有利、不利

調査書はもちろん内容によって、受験において有利になったり不利になったりします。

例えば、指定校推薦などの場合、その高校によって推薦枠が数名分与えられます。その際、枠が1つしかないところに2人の学生が応募してくるということもあります。そうすると高校内でどちらを推薦するかということが会議で話し合われることになります。

その際、評定平均が高い方が有利になるのは言うまでもありません。評定平均が高いというのはそれだけで有利なのです。

また、調査書の右半分ですが、こちらも欠席日数などは気にする学校があります。特に看護系の学校などは欠席が多いということは非常に不利です。

欠席が多い理由を面接で聞かれるかもしれません。逆に「担任の所見」などは重要視されません。どの担任も悪いことを書くわけがないからです。

実際にどの生徒にも良い所見が書かれています。そのため大学側もあまり見ません。それよりも部活動で優秀な成績を収めていたり、検定試験などに合格していたりする方が重要です。

英語検定や漢字検定などの検定は持っているだけで有利になります。学部によってはその資格を点数化してプラスしてくれる場合もあります。よく調べておきましょう。

4. まとめ

調査書で学生が気を付けなければいけないのは「評定は平均で算出される」ということです。

そこまで考えて一年生からしっかりと取り組んでいきましょう。