受験生が合格するために今から考えておくべきスケジュールと勉強方法
新3年生は、いよいよ受験本番の年ということでこの時期からのスタートダッシュが重要になります。
今回は、高校3年生がこの時期から受験まで考えておくべきスケジュールと勉強法について説明します。
高校三年生と言えば、当然「受験生」ですので、だれもがある程度の緊張感を持って勉強していると思います。
しかし単純に勉強するといっても、その取り組み方や時期によって成果は大きな差がでてきます。
どの科目のどの分野をどの時期に行うのが良いかをしっかりとわかっている学生はそれほど多くはありません。
ここでは、それらのことを順に紹介しきたいと思います。
もちろん、高校3年生以外の生徒さんにも役に立ちますよ!
▼目次
1.各科目の勉強の要点
【国語】
現代文は漢字や語彙をどれだけ知っているかが決め手になります。
国公立や私立を問わず出題されますので最後まで復習することを継続しなければいけません。
評論、小説などの文章に触れ、苦手分野を作らないようにしておきましょう。
文章問題を解いたら解答解説をしっかりと時間をかけて読み込み、「正解していたかどうか」ではなく、「なぜその答えになるのか」に注意して答え合わせをすることが重要です。
古文と漢文に関しても中堅校以上の受験の場合は必要になります。
慣れが必要になる分野ですのである程度問題を解くことが点数を取るための近道です。
【数学】
受験する学部によって必要な分野が変わります。
理系や医学系を志望している場合は数学Ⅲまで必要になりますが、学校の進度が遅い場合は数学Ⅲを学び出すのが夏前後になったりします。
こうなると入試までには間に合わないので、自分で早めに動きだすことが重要になります。
早い段階から計画的に勉強を進めていきましょう。
問題の難易度によって制限時間を決め、「正確性」と「スピード」をどちらも高めながら勉強していくことが重要です。
わからない問題をいつまでも考え続けて時間を無駄にすることがないようメリハリをつけて勉強していきましょう。
【英語】
文系でも理系でも必要になるのが英語です。
入試には長文問題が多く出題されますが、その基本となるのは単語力と語彙力です。
一年生、二年生のときから覚えてきた単語力をさらに完成の域までもっていき、実戦につかえるように仕上げていきましょう。
その際に単語を一つずつ日本語に変換してから考える、というスタンスだと試験時間中に問題が解ききれません。
英語のまま理解して文章を把握できるように読むという形に慣れていきましょう。
それができるようになると大幅にスピードアップできます。
もし、意味を知らない単語が出てきても諦めたり必要以上に悩みこんではいけません。
その単語の前後の文章からその単語の意味を推測してそのまま読み続けていくことが重要です。
また、出題されるのには時制を絡めた問題もあります。
リズムよく文章を読みながら時制に関しては注意しておきましょう。
【理科】
生物は暗記が中心、化学は暗記と応用が半々、物理は応用が中心となります。
自分が選択している分野に適した勉強を進めていかなくてはいけません。
決して理科は「暗記科目ではない」ことを覚えておきましょう。
しかしだいたいの場合は暗記している知識を利用して式を作ったりするためにそもそも暗記していなければ問題は解けません。
一年生や二年生のときに英数国を重点的に勉強していた場合は理科は勉強が遅れているかもしれませんが、決して焦ることなく計画的にすすめていきましょう。
十分に間に合います。
【社会】
これも日本史や世界史、地理などの分野が分かれていますが暗記しなければいけないことには間違いありません。
しかし一問一答のような形式で出題されることはほぼなく、知っている知識を使って総合的に答えなければいけない問題が多く出題されるようになってきています。
暗記することは当然として、その知識を使って論理的に記述で説明できるように練習をしておきましょう。
2.適切な志望校に絞り込む
一年生や二年生のときにいくつか漠然とイメージしていた志望校を絞り込んでいくのが三年生です。
その目安になるのは節目である全国模試などの判定です。
三年生になって直後、5月くらいにある模試で少し厳しめの判定でも夏の過ごし方で逆転は可能です。
しかし秋から冬にかけての受験が近づいている模試でB判定やC判定ならさらに頑張れば良いのですが、D判定よりも下の判定であれば志望校や学部を変更する必要があるとも言えます。
客観的に判断して受験するかどうかを見極めていきましょう。
この偏差値で判断するのにも正しい情報をもとにする必要があります。
受験科目や必要な偏差値などの情報を得た上で考えます。
予備校や学校、志望校のHPなどから正しい情報を得るようにしましょう。
3.まとめ
高校三年生はおおまかに言うと夏まではとにかく基礎と基礎問題の演習を徹底的にやり込みます。
ここでの基礎固めが合否を左右すると言っても過言ではありません。
そして夏以降は実際の問題形式に慣れるように演習問題や応用問題にどんどん挑戦していきましょう。
少し勉強が遅れていることがあっても焦ることなく入試日までを逆算して計画的に勉強していくことが重要です。