数学の勉強法
数学という科目は「できる」「できない」の差が非常に大きい科目と言えます。
理解できている生徒にとっては計算して解いていくだけになりますが、
理解できない生徒にとっては暗号にしか見えず、解き方の見当すらつかないという科目です。
そのために英語や国語のようにあてずっぽうで答えを書くことすらできず、
まるまる点数を落としてしまうという状態になってしまいます。
ここでは数学で点数を取る方法、正しい勉強の仕方を紹介していきたいと思います。
▼目次
1. まずはどの問題が解けるかの把握を
一番先に行ってほしいのは自分が解ける問題を把握する、ということです。
問題集を一通りざっと見ていって、
「解けそうな問題」
「時間をかければなんとかなりそうな問題」
「解く方法がまったくわからない問題」
に分けていきます。
そして確実に点数を取るためには「解ける問題」で点数を稼ぐことが重要です。
数学は時間配分が難しい科目でもあります。
一つの問題でずっと考え込んでしまっていると
最後まで問題が解ききれないまま時間終了ということもあります。
そのために「解けない問題」でずっと止まってしまってはいけないのです。
はっきり言えば解ける問題を全部解いて時間が余ったら解いてみる、くらいでもかまいません。
これは受験勉強の際も同様です。
また、数学は色々な単元があるように見えますが、根底でつながっている部分もあります。
一度解いてわからなかった分野が違う分野を解いていて解き方が閃くということもあります。
そういったことも含めて解き方がわからない問題に時間をかけすぎるのは効率が悪いのです。
精神衛生上の問題もあります。
数学が苦手な生徒にとって解けない問題を無理に解こうとして悩み続けるのは苦痛でしかありません。
そうして解けないことが重なると数学自体への拒否反応となり、
強烈な苦手意識を持つことになってしまいます。
そのために解ける問題を確実に解いて点数を取ることで苦手意識を持たないということが重要です。
一度点数がしっかり取れれば自信にもなります。
2. 復習する際のポイント
高校数学でいきなりつまづいている生徒は中学の数学が理解できていないことが原因です。
英語や数学のように積み重ねの科目は前の単元がわかっていなければ、
それを応用させた次の単元はまず解けません。
一次関数や方程式、図形、比例・反比例などは基本的なものはすべて中学の数学で学習します。
そのために高校数学の理解がいまいちだと感じる生徒は
中学の数学の復習をしっかり行うことが確実な道です。
そしてもう一つ重要なのは「計算力」です。
数学を解いていて計算が一切絡まないで解答するということはほとんどありません。
せっかく解き方がわかっていても計算の途中で間違えてしまうこともあります。
また、計算を解くスピード自体が遅い生徒は試験の時の時間配分で不利になります。
いちいち余分に時間がかかるからです。
一次関数や方程式の基本問題をやり込むことでスピード自体を上げるということを行う必要があります。
計算を速く正確に解けるというのはかなりの武器になるのです。
4. 高校数学の山場、微分・積分と関数
高校で学習する単元で学生たちの強敵となるのが微分・積分です。
ここで点数を取るための方法ですが、「理解より正解」を優先するのが良いでしょう。
学校の教師や塾の講師でも数学を教える先生には二通りあります。
一つは「理論や理屈で理解させてから問題にかかる」パターンと、
「理論や理屈は後回しにしてとりあえず問題を解けるようにする」パターンです。
塾で下位クラスを担当している講師などが単元を理解できていない生徒に
学校の定期考査で高得点をとらせることがあります。
これは生徒自身もその単元をしっかりわかっているかは疑問があるような状態でも
同じような問題を解かせることを徹底した結果、
「理解できていないが解ける」状態になっているのです。
もちろん理想は「理解して解ける」ことですが、
微分・積分の単元は最初の理屈の部分で脱落する生徒が多いのが事実です。
それよりも式の計算を教えてできるようにしてしまえば後から理屈がついてくるのです。
この単元に関してはこちらが近道でしょう。
また、関数は式とグラフの関係性がわかっているかどうかが重要になります。
式を見てグラフを書ける、グラフを読みとって式にできるということです。
これも一次関数、二次関数どちらも中学の数学で学習します。
高校の関数が理解しづらい場合は中学の関数の単元を復習していくことで格段に楽になります。
その部分が理解できたら高校の内容に入れば良いでしょう。
4. まとめ
中学の数学がわかっていない、高校一年の数学を理解していないという生徒が
大学入試の数学の勉強をしてもまずできません。
数学の勉強をするには自分が解けない単元をあぶり出して、
中学の内容まで戻って復習をしていくことが確実な勉強法なのです。
もちろん面倒なことではありますが、これが近道と考えて復習していくようにしましょう。