日本史の勉強法-愛知校 教育マガジン|プロ家庭教師のアズネット

関東経済産業局認可 家庭教師派遣業協同組合加盟
0120-832-828 資料請求はこちら

日本史の勉強法

Pocket

社会の選択科目で日本史を選択する学生は多く居ますが、
全員が日本史を得意としているわけではありません。

たとえば「世界史なんてわからないけど日本のことならどうにかなりそう」であったり、
「地理よりは歴史の方がマシ」という程度で日本史を選択している学生がいるのも事実です。

ただそうやって選択している学生が多いということは、
そういった状態のまま入試を受けて高得点を取れるような問題が
出されるわけがないということでもあります。

そこでここでは入試で高得点を取るための
日本史の正しい勉強の仕方を紹介していきたいと思います。

▼目次

1. 日本史は「縦」と「横」の関係がすべて

よく「日本史は暗記科目だから」といってとにかく歴史用語だけを暗記している学生がいますが、
この勉強の仕方では点数は安定して取れません。

何かの事件名だけを覚えていても実際の試験では役に立たないからです。

例えば「応仁の乱」という単語だけを覚えていても問題は解けないのです。

「起こった年」「中心となった場所」「関係している人物」「その後の歴史に与えた影響」
といった「横」の関係を理解していなければ意味がないのです。

どれか一つのキーワードが出てきたときにそれに関連する事柄が
どれだけ頭に浮かべることができるか、それが日本史の勉強と言えるのです。

そのために勉強する際には、そういった関連していることを
すべて覚えるというような勉強をしていくようにしましょう。

また、日本史の最重要とも言えるものに「歴史の流れ」があります。

歴史を苦手としている生徒の中には「平安時代」と「室町時代」の
どちらが古いかということがわからない生徒もいます。

こういった生徒が日本史で点数を取れるはずがありません。

おおまかな歴史の流れをつかむ、この事件が起こったことが
原因でこういった事件が起こるというような「縦の流れ」をつかむことが重要なのです。

これは「次のことがらを起こった順に並べなさい」
というような直接的に問題として出題されることもありますし、
あらゆる問題に関連して問題として出てくるとも言えます。

歴史はこのように「縦の流れ」と「横の関係」を理解していくことで
点数が取れるようになるという科目なのです。

2. 勉強の材料はあらゆるところにある

よく、あまり勉強していないのにやたらと歴史に強い生徒が居ることがあります。

これは勉強したから覚えたのではなく、
本やテレビ、インターネット、ゲームなどを通じて「知っていた」ことから起こる現象です。

俗に言う「歴史好き」です。

この状態の生徒は当然ですが大きなアドバンテージを持っていると言えます。

もともとある程度の知識を持っていて、しかも勉強していくと元から持っている
知識と結びつけることができるために圧倒的に理解も早いのです。

当然有利だと言えるでしょう。

しかしこれは歴史に興味がない生徒には難しい方法です。

歴史に興味がない学生に「歴史好きになれ」と言ってなるものではありません。

むしろ押しつけられると余計に嫌いになる可能性があります。

実は「好き」になる必要はありません。

先ほど挙げたように歴史のヒントは本やテレビなどの日常生活に溢れています。

「テレビで見たことがある」「マンガにこの人物出ていた」という知識も立派な歴史の知識です。

日本史は机の上で参考書を開けて覚えることがすべてではなく、
覚えるきっかけになるものは何でも良いのです。

極端な話ですが、「マンガ日本の歴史」を読んで覚えた知識だって
十分に日本史の勉強と言えるのです。

3. 日本史でも外国の知識は必要

これも日本史が苦手な生徒に多いことですが、
「日本が鎌倉時代のときに中国がどんな時代かがわからない」ということがあります。

中国史は世界史の範囲だから日本史には関係がない、ということはありません。

むしろ古代~中世にかけての日本史は中国や朝鮮半島と大きく関係があり、日本の文化、文字、宗教、法令などにも強く影響を与えてきたのです。

もちろん貿易が行われていたり、戦争状態になっていたこともあります。

そのために中国や朝鮮半島は日本史とは関係がないどころか、非常に重要と言えるのです。

これを覚えていくには日本で起こったことを関連付けていくことが重要です。

「平清盛が日宋貿易を行った」ということを覚えたとすると、平清盛が活動していた平安時代の末期の時点は中国は「宋」であったことがわかります。

「足利義満が日明貿易を行った」ことから足利義満がいた室町時代の時点で中国は「明」であったことがわかります。

日本であったことと中国の時系列を関連付けて覚えていくことで歴史の流れがつかみやすくなるのです。

また、中世になるとヨーロッパと関わりを持っていくことになります。

「鉄砲が伝来」「キリスト教の伝来」を言葉だけで覚えるのではなく、
「なぜキリスト教がアジアの東端である日本にまで伝わることになったのか」ということを知ることで
日本とキリスト教の関わりを知ることができるようになるのです。

そういったことから考えて、決して日本史の勉強だから日本のことだけを
知っていれば良いわけではないということがわかります。

4. まとめ

日本史は確かに暗記がある科目ですが、単純に単語だけを暗記するのではなく、
その単語に関連したことがらを覚えていくということが重要と言えるでしょう。